2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧
前回は、一人称の「私」に特有の存在様態について、「私」の二面性について問題にした。「私」の存在は、誰もが同じように「私」と言う点で、特権的なものではない。それは、他の人と交換可能である(その点で「私」には特別の価値はない)。しかし、この「…
前回は、「愛されなかった子供たち」という近年のサブカルチャーに頻繁に見出すことができる主題から出発して、純愛とニヒリズムとの二極化という図式を提出した。今日のサブカルチャーには、この二面性が頻繁に見出される。過剰な不信とナイーブな信頼とが…