『みなみけ おかえり』第3話のプリンの話

 『みなみけ おかえり』の第7話を見た。マグカップの話が秀逸だと思う。似たような話は第3話にもあったが、今回のマグカップの話もなかなか悪くはない。しかし、第3話のプリンの話は絶妙だったと思う。


 マグカップの話よりもプリンの話のほうがいいと思うのは、最後にみんなプリンを食べることができて幸せになれるからである。紆余曲折があって、そういう結果に落ち着くことになるわけだが、その最後に至るまでのプロセスを見ていくと、当然みんなにプリンが配分されざるをえない、そんな状況が出来上がっているところが実に絶妙なのである。


 『みなみけ』には誰かを排除するエピソードもあるが、こうした包摂のエピソードのほうが秀逸だと思う。というか、ギャグアニメ(マンガ)のオチとして、こんなふうに平等の観念がポジティヴな形で打ち出されているのが、実に素晴らしいと思うのである。